かのデイリーポータルZの記事で、女性誌のファッション写真のコピーについて、
”僕は、女性ファッション誌の人気企画「着回し30日間」の昔っからのファンだ。
あのモデルの女性たちに起こるツッコミどころ満載の日常が、なんとも言えず良い。”
と語られていました。
が、女性誌というものはは30日どころじゃなくて、いたるところのキャッチコピーがおかしいんです。
ただでさえいろいろおかしいところがあるんですが、ことにVERYはおかしいです。
30日間着まわしテク系の企画なんかは、編集部自体も
「よーし、おもしろおかしくしてやるぞ~!美容室で吹くがいいわ!」
って意気込みで作ってると推察いたしますよ。
でもね、VERYはそんなことしてないんですよ。
そんなことしてないのに、おかしい。
だからこそ、不可解であり、滑稽であると感ずるのです。
書店で立ち読みできる機会があれば、実物(VERY2016年10月号別冊付録「初秋から大活躍!”リーマム”の賢いワードローブ選び」を推奨)に目を通してください。
「[アンタイトルは“働くリーマム”の味方!]初秋から大活躍!”リーマム”の賢いワードローブ選び」は、アンタイトル(公式通販サイトがVERYに魂を売っている)とコラボした広告宣伝費のにおいがプンプンする薄い本です。
なもので、アンタイトルのオベベが所狭しと紹介されておるわけなのですが…。
↑ちなみにこちらがUNTITLED×VERYコラボのオベベ。
基本的に、写真下の小さなコピーは、洋服の解説をするものなんですよ。
素材であったり、色、形状、きれいめである、カジュアルである、どんな服に合わせると良い、等々。
例)
「イタリアの名門、サルティ社の上質な生地を使用したこだわりのジャケット」
「深Vネックなので、ハイネックをレイヤードして着こなしても素敵。」
ところがどっこい。
全8ページの冊子の中で、後半P6~P8だけおかしなことになっているので、ぜひ、ぜひお手に取ってご覧になっていただきたい!
写真と一緒に見ていただくと、破壊力300倍なのですッ!
「久々の夜のお出かけだからと、テンション高めではちょっと恥ずかしい。
ここは上品に、少しだけ艶っぽく女度高めなコーディネートを意識したい。」
我々としては、そんなコピー自体が恥ずかしい。
「時短仕事でも責任は変わらない。
時に、子どもの保育園預けを旦那に任せて早朝出勤するリーマムも。
電話もならない朝は仕事がはかどり効率的。」
その前置き、服のことと関連性がない。
「準備万端でのぞみたい役員へのプレゼンにはファッションから気を使いたい。
上司の視線を意識して、勝負の時はフレッシュさと女らしさ、そして優しい雰囲気を醸し出す、清潔感カラーのとろみブラウスで印象を上げたい」
だから、なんでそんなに意識してんの?
(一体どういう業務内容なんだ…)
え…
さっきまで、坦々と商品紹介してたよね?
なんでいきなり妄想ストーリー爆裂拳が発動してんの?
という感じです。
女性誌の広告を見た人が、
「表紙のキャッチコピーがおかしい!」
とよくおっしゃるのですが、中身もちゃんとおかしいよ!
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