ダサいワーママは疲れた顔をしている 半熟ババァ-雲の彼方に?-

フルタイム&実家の協力ナシで双子育児の保育園を乗り切った。子が小学生になり転職。湘南茅ヶ崎在住

お受験プリント教育が発達障害への不寛容を生んでいるという説。一方、アメリカでは障害者よりも人種に対する差別の方がバリバリなのであった


車いすを使っていて、アメリカに住んでいた人から聞いた話。

「アメリカでは、障害者差別というものはありません。
 それよりも人種に対する差別の方が大きいのです」


へー!へー!へー!

んでまた、
「自分は車いすを使っている障害者(肢体不自由)ですが、
 視覚障害者の方と交流したときに、『どう接したらいいのだろう??』という、
 健常者が障害者に対して感じるようなことを体験しました」

ということも聞きました。

おおー、なるほどそういうことか! という感じです。

私だけじゃないと思うんですけど、健常者でもある程度の年齢になると、車いすを使っている人(下肢障害の身の障害者)のことは、あんまり気にしません。
あんまり気にしませんという表現も変ですが、いても普通というか、たとえばイオンで買い物してたらそれはフツーに買い物客です。

困っていることがあればお手伝い…というようなことはあるかもしれませんが、普通に歩いている女子中学生が困っていても多分助けるので、女子中学生と車いすの障害者は同じくらいの存在?


駄菓子菓子。

世間で身体障害者といわれる人は366.3万人(人口千人当たり29人)
対して、知的障害者54.7万人(同4人)、精神障害者320.1万人(同25人)です。
知的障害+精神障害の人数のほうが、身体障害より多い。
さらに言えば、軽度発達障害は↑のカウントに含まれていません。

我々って、車いすの人に対しては配慮だの新設だのということを刷り込まれてきたわけなんですが…
知的障害・発達障害についてはどうでしょう?
適切に教育を受けた記憶がありません。

どうやらそれは我々の代だけではないようです。
それを象徴するものを目にしました。


こちら、お受験対策の「プリント」と呼ばれるものです。
なんでも、エリートのご家庭向け名門小学校を受験するには、このような「プリント」と呼ばれるものを、大量にこなしていかねばならぬのだそうです。

「プリント」のことは、VERY(仮想敵国)に書いてあったのです。
お受験のために膨大な量の「プリント」で幼児を苦しめる、ということも恐ろしいんですが、それ以上に恐ろしいのはその「プリント」の中身です。

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うちに送られてきたDMの「プリント」

「鼻水をかめない子」や「手を洗えない子」は、「よくないことをしている子」で×(バツ)。
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なんだろう、この、善き行いを強要する宗教めいた洗脳のようなもの。
異なるものを廃そうとする、狭すぎる了見。
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こういう「プリント」という儀式を何百枚、何千枚とこなしていった子どもって、障害者、ことに知的障害・発達障害の人に対してどういう感情を抱くんでしょうか?
知的障害・発達障害の子どもは、エリートのご家庭向け名門小学校に入学してこないから関係ないの?

一般教育じゃ、”「鼻水をかめない子」や「手を洗えない子」は、×(バツ)”なんて教え方しませんからね。
 鼻水が出たよ→ふこうか、ふきなさいな
 食事の前に汚れた手を→洗おうか、洗いなさいな
程度じゃないの?
いきなり×はつけないでしょ、×は。

駄菓子菓子、ここで×をつけさせるのが、21世紀の日本の幼児向けエリート教育なんですよ!
 

これさー、日本はそれほど人種が入り乱れてないから人種差別問題がないだけであって、エリートのご家庭向け名門小学校を受験するようなお嬢ちゃん・お坊ちゃんには人種差別をやちゃう要素が満載なんじゃないでしょうか。
どう?

一般教育の中で、障害者や外国人と交流しながら生活していく方が、よっぽど21世紀らしいと思うんですが…。


ただ、発達障害については、現在進行形で新たなる教育の土台を作っていかなきゃなりません。

おそらく、「プリント」と呼ばれるものでも、「車いすを使っている人物」や「外国人」のイラストには、×をつけさせないでしょう。
そこは、○×という世界ではない。

しかしながら、一般家庭に「この教材は素晴らし~~んざますよ!」DMとして送りつけてくるくらいの自信あるプリント見本には、「鼻水をかめない子」や「手を洗えない子」に堂々と×をつけさせる。

ここに日本の問題点が煮詰まって凝縮されて、ずいぶんとドロドロのイヤな感じの汁になっております!


前述のとおり、私の中では「車いすを使っている人」と「女子中学生」は同じくらいの心の距離なんですが、発達障害の人はタイプによってもっと心の距離が遠くなります。
(それでもさすがに、前述のお受験プリントには異を唱えたくなる)

私もまあ変なところはいっぱいあるので、個性的な人物を好ましいと思い付き合うこともあります。
が、私が勝手に「個性的で好ましい」とかいう一方で、「好ましくない言動が多い」と感じてしまう人もいるわけで。

はたしてこの国に、処世術として発達障害の人とうまくつきあえる人が、どのくらいいるのでしょうか。
うーん。

そもそも、そんな教育を受けた記憶もないし、発達障害という言葉自体、近年登場して一斉に広まったではないですか。
いやー、今年度の放課後デイサービスの増加具合と言ったらもう、といった感じで、急速に普及せんとしています。


近い将来、自分の子どもたちが発達障害のことについて、
「これだからアタシらの親の世代は知識不足で困るわ!」
と苦言を呈してくるくらいに、初等教育での理解が深まってくれればいいんですけどね。

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