12月某日、スタッフの残業を肩代わりして、過労とうつ病が元でお亡くなりになった自動車ディーラーの店長さんの話がニュースになりました。
労災認定となったため以降も大きく報道されているのですが、いやいやちょっと待て。
誰かの残業を肩代わりして、過労が元でお亡くなりになる人・病気になる人は、もっとたくさんいます。
ニュースになっていないだけで。
「誰かの残業を肩代わり」って、頻繁にある話じゃないですか。
肩代わり残業。
我々ワーキングマザーのせいで、絶賛開催中じゃねえ?
乳幼児ワーキングマザー、子の急病なんかで、ほんっとしょっちゅう休みます、早退します。
もちろん、他の人に影響が及んでいたりしますわな。
それも「困ったときはお互い様」のレベルだったらいいのですが、それじゃすまないからここに書いているわけですよ。
冒頭の店長さんなり、ニュースにならなかったさまざまな人なり、世の中おかしなことになっちゃってるのがハッキリわかっているのに、現場はそのまま放置されています。
たとえばさ、亡くなった店長さんのニュースの後に、
「君には他のスタッフのフォローで負担をかけすぎているよね。
仕事が減るように会社ぐるみで対策するからね!」
なんて言われた人、どのくらいいます?
いねーし!
そんなこと言う会社、ねーし!
明らかに仕事が原因で病気になった人が出たとしてさあ。
現場できちんと対策が講じられ、企業風土が変わったことをしかと見届けた人、います?
いません!
私も見たことないし、交友関係からもそんな好事例は聞いたことがありません。
誰かの残業を肩代わりする側には、「勤め人としてしっかりしないと」って意識がありますよ。
そりゃあるともさ。
私もそうだし、みなさんもそうだと思うんですけど。
でも、あえて。
病気になったり死んだりする前に、その意識は捨てたほうがいいんじゃないかって、思いましたよ。
身近な人が続々とメンタル不調になっていくのを見て、強くそう感じました。
てかさ、すでに我々、自分の仕事を着々とこなしてるわけじゃん。
プータローじゃないのよ?
すでにガッツリ労働階級なワケよ?
もう十分、勤め人としてしっかりしてるじゃん!
毎日毎日、日本の労働市場は「次はだれがうつ病になるんだ?」という危機感にさらされています。
どこもかしこも。
それでもって、みんな「脱落したくない」なんて思っているわけだから、崖っぷちに向かってチキンレースかましてるようなもんですよ。
ええ、集団で崖に向かって走っているし、「走れ!走れ!」とどやされています。
どうして世の中こんなになっちゃったんでしょうね?
やっぱ、子どもを増やせなかったことや、庶民にお金が回らなくなっちゃったことなんですかね。
私たちには子どもがいるから、心身共に健康でいて、子どもの成長見届けたいですよね…。
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