
ピケティのr>g(「R(資本収益率)>G(経済成長率)」)に対しては、
「格差を是正しよう(富の再配分)」
という人と
「ならば富裕層の時代だ」
という人がいます。
後者はビジネス界。
「格差社会ですからね、お金は持っている人のところに集まるのですよ。
さあ、そういう人に物を買ってもらいましょう!」
ってな動きになるわけです。
この世の多くの商売がそうやって「お金のあるところ」を狙ってしのぎを削っています。
私の仕事もそうですね。
我々は庶民なので、富裕層から再配分してもらいたいのですが。
さあ、今日も庶民談義だ!
保育料が無償化されるとかいってんじゃん?
そう、保育料。
「生かさず殺さず」の価格設定を世帯収入別に行っている、あの保育料です。
この間も「過渡期だからね~」、なんて話をしていたけど、コレ実際どうなのか。
素直に喜べない雰囲気を感じています。
見た目上は~…保育料が無料になると、払ってた時代と、無料になった時代で、500万円くらい簡単に差がつくじゃん?
500万円というのは、
子ども1人あたり250万円×2人
1人当たり1年間で50万円→約4万2千円/月
とざっくり計算したものなので、実際にはこれより高かったり低かったり。
残念ながらうちの子どもらの時代には無償化にならないので、500万円消えてますね(笑)。
500万円、大金だ。
もしこれが浮いてたら、子供の学費に使えたのですけれど(笑)。
「じゃあ、次は大学の学費が下がるのか!?」
なんてことも脳裏をよぎりますが、こっちはあんまり期待を持たない方がよさそうな気配です。
駄菓子菓~子。
近い未来、保育料が無料になると500万円くらい経済的に楽になるはずなんだけれど、実際にその時代を生きていく人たちには「500万円アリガトーッ!コングラッチュレーション!!」って感覚はないと思うんですよ。
いかんせん、平均的な世帯収入が上がるとも思えず。
単純計算で、年収が25万円下がった状態で20年をすごしたら、500万円ですから。
「労働者の年収は下がったけれど、世帯年収は上がった(夫婦共働き化でフルパワー発揮)」って言われてますけど、それ、瞬間最大風速ですよ。
労働者一人当たりの年収は、まだまだ下がりそうじゃないですか。
保育料が無料になる500万円級の経済インパクトって、それほどない。
世帯年収が50万円下がったら、10年でパア!
最低賃金が下がる…つまり、最低賃金でのフルタイム労働でアバウト「年収150万円」という下限は、多分変わらないですよ。
でも、サラリーマンの平均年収が400万円から375万円に下がるのなんて、とても簡単。
月2万円の残業代カットとか、ボーナスが減るとか。
夫婦ともに年収25万円減したら、10年で500万円が消滅。
保育料無償の500万円に、ありがたみを実感できないでしょうね…。
とはいえ。
保育園の無償化が無ければもっと苦しいはずなので、無償化に踏み切ったのは子育て世帯の負担軽減になると思います。
少ないお金で、苦しくない生活ができるようにならなきゃねー。
さー頑張ろう。
我々のように、もう半分以上保育園進んじゃってる子どもらは、保育料無償化されないのだし。
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