我々の親の世代って、「母親=専業主婦」が世間の大主流で、サラリーマンの金銭的なゆとりも今よりあった(=今はない)ではないですか。
母親=専業主婦というものは、仕事してないから、総じて時間がありました。
家計の中の教育費にしぼった話にしても、大学進学率だって今ほど高くなかったから、数百万円×きょうだいの人数単位で楽だったんじゃないですかねー。
食べ物だって、パンや肉まんも大きかったし、お菓子だっていまよりもいっぱい入っていた。
スイートブールの縮み度がハンパない!!
そういう状況下だったから、なんだかんだで、我々の母親の世代はだいぶ楽して過ごせてたんじゃないでしょうか。(実際、絞め殺されても文句は言えない)
現代と比べて。
父親側も、仕事のことだけ考えていればよかったし、ほぼもれなく正社員かつ黙っていても年功序列で収入は増えていましたし。
これが我々のジーサンバーサンの世代だと、戦争の色が濃かったです。
なので、やっぱり親の代だけが特殊。
(70年以上も戦争なり大規模な紛争なりが起きることなく過ごせているなんて、ホントすごいな…)
うちのじーさんも、戦争で南の島に行っていた。
んでだ。
我々と親の世代の環境。
いかんせん、親の代が特殊でした。
そんな親を見ながら育ってきてしまった我々には、どうにもこうにも
「昔と比べて随分ひどい扱いじゃないか」
という恨み節がとめどなくあふれてしまいます。
共働きが当たり前、夫婦で働いても生活は苦しくて、もちろん時間の余裕もなく、子どもに多額の教育費がかかり、雇用も収入も不安定です。
世界規模で見れば「そんなの当り前」なのかもしれませんが、いかんせん、ぬるま湯日本です。
どっかの先生も言っていましたが、こういった「転落の危機に隣接する世相」というのは、精神衛生上だいぶ厳しいことですね。(だからうつ病が増える)
我々は、自分の親世代を「普通のこと」として捉え、過ごしてしまいましたよ。
これは重大な過ちですね。
人口統計学的にはこういう世の中になるとわかっていたようなので、もっと我々のジーサンバーサンが生きているうちに、ジーサンバーサンの世代の生き方をリスペクトしといたほうがよかったんじゃないでしょうか?
残念ながら時すでに遅しで、ジーサンバーサンの世代の多くは鬼籍に入るか、認知症になっています。
ジーサンバーサンのメンタリティで生きていれば、現代を呪わずに済んだことが多くあったと思いますよ。大いにあるある。
「国民が全員が重労働者で、共働きが当たり前」だった我々のジーサンバーサンを見てきた我々の親の世代は、どう感じて生きてきたんでしょうかねー。
時代の流れであったとはいえ、我々の親の世代の専業主婦母というものは、世間を完全にナメた生活をしていましたが。
さてさて。
そんな我々の子どもたちは、こんな親の世代を見て、どう育っていくのでしょうか。
さらに厳しい世の中になって、
「あいつら、世間を完全にナメた生活をしているな」
って、思うようになるんでしょうか。
できれば、子どもたちの世代では、もうちょっと明るい社会だったらいいな、と思います。
そのためには、不良債権を残してはいけないな。
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