
京都アニメーション放火殺人事件に関連して。
当時
「逃げることはできなかったのか?」
という意見を多く聞きました。
先に答えを言うと、無理です。
それがガソリン火災です。
ご存知の方も多いと思いますが、この事件に限らず火事というものは、平素に想像するよりも、逃げるのが困難なものです。
さあ今、火事になった!
すぐさま子どもを抱えてベランダからダイブ!
…って、その瞬間に、本当にできます?
地震の避難訓練は毎年やってますけど、火災を想定して子ども抱えて飛び降りる訓練をしてる人なんて、いないでしょ。
(私も自宅でやったことがない)
太平洋戦争末期に爆撃を想定して訓練してた人たちだって、今じゃどんだけのご存命でおいくつよ?
んで「逃げるの無理」の詳細。
乙4の保安講習会で、第四石油類のガチ火災事故で消火活動にあたった消防士さんからの話が、コレ(↓)。
まずガソリンは、爆発。
燃え広がるとかいう生やさしいものではない。
この短時間に逃げるのは、不可能。
さらにガソリンは熱風と黒煙で、なんにも見えない。視界ゼロ。
脱出口なんてわからない。
実際に消防士さんから聞いた方がより実感できるのですが…
防災体験コーナーにあるような、白い煙がモヤモヤしているものとは大違いです。
あれは、気管に熱も入りませんし。
駄菓子菓子。
火事から逃げることを全般的に諦めようと申し上げる気はなく、難しいからこそ気合入れて頑張ろうと言いたいです。
なので、すぐ逃げよう。
逃げ遅れて死ぬくらいなら、真っ先にベランダから子どもブン投げて、自分は着地に失敗していさぎよく足を骨折しようぜ!
(無傷が一番ですが)
私も防災訓練が甘いので、年に1回くらいはやっておきたいです。
よしんば地震でグラッと来たら、それを合図にダッシュで外に出るとか。
おっといけねえ!
そもそもの「火の用心」という防災も、大事ですね!
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