五月病、その変遷と原因・対策に怒り
今月、新聞に、
「五月病と呼ばれていた症状は、現在は適応障害やうつ病などの病名で診断されています」
的な記事が載っておりました。
ふむふむ、なるほどです。
五月病。
昭和の時代には、ゴールデンウィーク後に仕事や学校へ行くたくなくなってしまう現象を指していましたね。
今週のお題「懐かしいもの」
五月病というもの、そんな時節的な体調不良だったり、気分の落ち込みに使われていましたが……
なんでも近年は、これが5月で終わらず長期化したり、さらに重い症状が見られたり、心療内科の通院がメジャーになってきたりということで、
五月病 → 適応障害やうつ病
という診断がつくようになったようでござる。
五月病の「原因と対策」といわれるものがさあ
んで、五月病の原因は「心身のストレス」といわれるわけですが、まあ、現代人、心身のストレスなしに生きることはできないので仕方がないと思っちゃったりもして。
五月病だから、ゴールデンウィーク後。
前年度までの生活と変わってしまっての「変化によるストレス」が、限界を超えてしまう人がいてもおかしくない。
駄菓子菓〜子。
五月病の対策のおすすめが、こんなんですよ。
- 規則正しい生活をしようね!
睡眠時間を確保して、バランスの良い食事を心がけよう - 適度な運動をすしようね!
ウォーキングやジョギングがおすすめだよ - ストレスを溜めちゃいけないよ
- 周囲の人に相談しよう!
- 医療機関を受診しよう!
いやー……
「規則正しい生活をして、たっぷり寝て、栄養バランス取って、あまつさえ走ったりして、ストレスを貯めずに、人に相談してなんとかなる」って、現代日本にそんな人おらんじゃろ。
それが実現可能な社会だったら、そもそも五月病(および適応障害、うつ病)なんぞになる人自体が、めったにおらんじゃろうて。
私たち個人の努力では、かなり無理ですねー。
国の政策としても、
「規則正しい生活をして、たっぷり寝て、栄養バランス取って、あまつさえ走ったりして、ストレスを貯めずに、人に相談してなんとかなる」
なんて社会、実現させようとしていませんし。
設計の根本が、アメリカの悪いところを見習った「下層民から搾り取って、上がおいしい思いをする税制度」なので、きっついですよ。