絵本というものは、絵がついている本なので、大人が読むにもすごくいいんですってば
現代の大人は疲れすぎているので、絵本を読むべきです。
絵本というものは、絵がもれなくついているリッチな本で、だいたいオールカラー。
本日はヨシタケシンスケ先生と鈴木のりたけ先生の両オジサン絵本作家さまの魅力を語りますぞ〜!
お二人は、タイプがちがっていながら、どっちも楽しい絵本を提供してくれる作家なのであります。
今週のお題「絵本」
ヨシタケシンスケ先生の世界
日常の不思議を面白おかしく描きつつ、繊細な心がある
ヨシタケシンスケ先生は、大人も子どもも楽しめるんですけど、大人が何もかもがいやんなった時に読むといい絵本をたくさん世に送り出している人気絵本作家さんです。
何と言っても日常のありふれたものを、ぐりぐりと掘り下げていく、ちょっと変わった視点というか、その手があったかという感じで、ユーモアたっぷりに表現してくれるところがいい。
例えば、代表作の一つであり、ヨシタケ先生のコンセプトの中枢とも言える「りんごかもしれない」。
何も考えずに「うへへ……」と眺めていてもいいですし、主人公と一緒にものの見方の多様性や想像力の豊かさを考えて脳みそフル回転してもいいです。
鈴木のりたけ先生の世界
さらにジャンルが広くて、遊び心満載の楽しい絵本もあるし、やばいやつが逸品
鈴木のりたけ先生は、さらにジャンルが広いので、ここでは絵本に絞っておきます。
絵のタッチはアクリル絵具も使われた重厚タッチが混ざったりして、また作品によっても。
代表作の一つは「ぼくのおふろ」。
実はこれ、ヨシタケシンスケ先生が本屋さんで見て、ものすごい挫折を味わったという作品なのです。
その話を聞いて、この絵本を読んだのですが……うう〜ん、たしかに、ヨシタケシンスケ先生がショックを受けるのもわかる。
駄菓子菓子。
私のおすすめ鈴木のりたけ先生作品<本命>は、これなんですよ。
ケチャップマン。
やばいべ。
出オチもさることながら、中をめくればこのケチャップマンがあふれているんですからね。
デリケートでナイーブな性格と、挫折を挫折と思わない性格
ヨシタケ先生は、のりたけ先生の「ぼくのおふろ」を読んで挫折してしまったのですが、これもいい・悪いではなく、個性ですよね。
ヨシタケ先生はデリケートでナイーブな性格で、挫折や不安がたくさんあるのです。
だからこそ、深堀り深堀り、さらに深堀りというお話が描ける。
ちなみにのりたけ先生は、挫折という感覚を抱くことがないとおっしゃっているので、これも個人の性格ですね。
(のりたけ先生は、生きていれば嫌なことはいっぱいあるけど、こんちくしょーって立ち向かうタイプ。
おお、性格が作品に出てる!)
絵本は図書館でいっぱい借りられますから、みなさんも息抜きに読んでくださいまし。
こういう娯楽は必要ですよ〜。