さらばオッサン政治！日本初の女性首相と、世界を変えたアイスランドの「女性の休日」
さて、いよいよですね。
日本初の女性首相が、10/15頃の臨時国会で誕生する見込み。
「歳のいったオッサン政治家」たちが牛耳る世界が長すぎて、新しい風とは一体どのようなものだろうかとちょっと不安でもありますぜ。
ただし、高市さんは「おっさんたちを薙ぎ払ってガンガン行くタイプ」なので、我々フツーのワーママには「厳しいな」と思う瞬間も多々ありそうです。
とりま、歳のいったオッサンたちがトップであり続けることよりは、女性にとってプラスの変革がおこることは確実でしょう！
世界初の女性大統領は、アイスランド！
高市新総裁が尊敬しているという政治家は、あの「鉄の女」マーガレット・サッチャー――元イギリス首相です。
サッチャー氏は1979年（46年前！）、イギリス初の女性首相に就任しました。
ヨーロッパ初・先進国初というところがポイント。
そして世界初、国民の直接選挙で選ばれたという意味での女性大統領は、アイスランドのヴィグディス・フィンボガドッティル氏です。
（1960年にスリランカのシリマヴォ・バンダラナイケ氏が首相、1974年にアルゼンチンのイサベル・ペロン氏が大統領になっていますが、それぞれ首相/大統領である夫が死亡したという事情があるそうな）
アイスランドの大統領は素敵な絵本になっている
ヴィグディス・フィンボガドッティル氏の大統領就任(1980年)までには、アイスランドのかなりアツいムーブメントがありました。
1975年10月、いまからちょうど50年前にを迎える、アイスランドの「女性の休日」という一斉ストライキです！
世界を変えた「女性の休日」と、我が国の「日本死ね」
でねでね。
1975年10月24日、アイスランドの全女性の90%が、仕事も家事も育児もすべて一斉に放棄し、ストライキを行ったという史実があったのですよ。
その結果、国は機能不全に陥り、「女性がいないと社会は回らない」ということが、オッサンたちの目の前で明確に証明されたという。
この出来事が、その後のジェンダー平等に向けた大きな転換点となり、5年後の女性大統領誕生へとつながりました。
一方、ニッポン。
ここまでの大規模なストライキは未だに起きていませんが、我々の心に刺さった出来事といえば、やはり「保育園落ちた日本死ね」ではないでしょうか。
あのはてなダイアリーによる、待機児童問題を強烈に批判した投稿、間違いなくニッポンを代表する社会現象です。
今振り返ってみると、あれが日本にとっての「アイスランドの女性の休日」だったといえるのかもしれません。
「女性の休日」や「＃MeToo（ミートゥー）」とは一線を画する「保育園落ちた日本死ね」というパワーワード、電通のトップクリエイターでも生み出せないキャッチーなコピーセンスです。
時代の流れはあのとき確実に変わった、そう強く感じています。
映画と絵本が今月出るよ
このアイスランドの「女性の休日」を描いたドキュメンタリー映画が、今月から日本でも公開されます！
鵠沼海岸の「シネコヤ」など全国で順次公開。
インターネットもスマホもない時代に、女性たちがどうやって国を動かしたのか、知られざるストーリーを見に行ってきたいと思います。
そして、アイスランドの女性大統領の半生を描いた絵本『世界ではじめての女性大統領のはなし』の日本語訳者・朱位昌併さんの新作絵本が出るのです。
なんと「I Dare! I Can! I Will!: The Day the Icelandic Women Walked Out and Inspired the World (English Edition)」の日本版です。
『本当にやる！ できる！ 必ずやる：アイスランドの「女性の休日」』、マストバイ。
といったところで。
「保育園落ちた日本死ね」も、どこかから絵本が出版されないかなと期待しております。
2016年2月15日のことでしたから、もうすぐ10周年ですよ。
