私の黒歴史というか、家業を継がなかった決定的な理由について
私が高校生の頃、父の会社の手伝いを頼まれました。
その仕事内容というのが、なんと「金を払わない客に督促の電話をすること」でした。
払わない奴もおかしければ、この仕事を女子高生に頼む奴(実の父親だよ)もおかしい。
親もどうかしていると思いますが、約束のお金を払わない方もどうかしていると思います。
実際に電話をかけたら、電話に出たおばさんが、
「それは払ったって言ってるでしょう!」
と怒りまくって、ガチャ切りされました。
本当に支払っていたのか、それとも父が見逃していたのか。
どちらかが間違っていたのでしょうが、私にとっては完全にとばっちりです。
ただしこれ、親の会社に限った話ではなく、業界的に「金を払わない客」が出現するのです。
(実際にこの業界で働いている友人は、しばしば「払わない客」に業を煮やしているコメントを発します)
私はこの業界がイヤだなと思ったので、家業を継ぎませんでした。
今週のお題「こんなバイトをしてました」
払わない人から身を守るための「知識の義務教育」
その後、私はぜんぜん違う業界へ就職し、現在はお金を払わない人と付き合わなくて済む仕事内容や外部システムを利用して生きています。
「普通に買って支払う」という生活を、自分にとっての当たり前にしたいし、そういうサイクルの中にいたい。
駄菓子菓子、世の中には、そうではない世界が確かに存在します。
つい最近、SNSで以下のような提言がありました。
「悪いものから身を守るために、『ナニワ金融道』や『闇金ウシジマくん』といった漫画を義務教育化すべきだ」
↑Kindle unlimitedで読めます↑
「なるほどな〜」と深く頷きました。
ヤバい人種との関わりを断つ、という仕事の選び方は危ないのかも
「お金を払わない人や、借金する人は嫌だなぁ」と思っていても、知らず知らずのうちに、向こうから接近してきて罠にかけてくるかもしれません。
そんなときに、なんにも知らなくてフツーの世界で生きているだけだと、防げない気がするんですよね。
なので、「今の自分とは馴染みのない層のルール」をマンガ等で事前に知っておくことが、いい防御策になりそうです。
本について、読みたいものを読むのではなく、多様性の理解という選び方を
この「ヤバい人から身を守る知識」を得るために、私もさっそく『ナニワ金融道』を読み始めました。(Kindle読み放題だったから)
お金にまつわる地獄が描かれたコミカルな借金取りマンガなのですが、読み応えは「良薬口ににがし」といったところでしょうか……。
自分にとっての「普通」の感覚から離れたアンダーグランドな世界の内容は、あまり手に取る機会がないので、ある意味、貴重です。
本もネット記事もそうですけど、自分の趣味嗜好に合ったものばかりを手に取りがちです。
ここであえて違うジャンルをえらぶというのが、ダイバーシティ(多様性)なのかもしれません。
「ヤバい世界」に入り込んでしまわないように、気づく・気をつける、身を守る知識を持つ。
特殊詐欺に対する防犯意識を高めるのと同じように、ちょっとは勉強したほうがよさそうです。
これは娘たちもそうなので、「義務教育」とまでおすすめされた漫画の知識を、なんか別の方法でうまく伝えたいと思います。
あんまり子ども向けの内容ではないのです(爆)。




