
いいなー、やっぱり田舎で暮らしたいなー、ってなる本。
これ読むと仕事辞めたくなるけど、ちょっと待て。
著者は「自称ブロガー」ですが、早稲田大学卒でビッグイシューオンラインの編集長をやってるような人です。
ブロガーって言うと一般人ぽく感じますけど、実態は全然違います。
ネットビジネスに強いタイプの個人事業主です。
なので。
「田舎で暮らしたいなー」という羨望だけで、仕事を辞めてはダメ。
稼ぎがなけりゃ、ただのプーです。
土地を選ばないタイプの、食っていける商売がなければ、田舎には移住できません。
それにしても、地方って家賃がすごく安いんですねー。
家賃や土地の値段て、この本で指摘されている通り、景気のいいころからの高止まりです。
もう自販機のジュースは定価100円では買えない。
肉まんは小さくなったし値段が上がりました。
そして我々の所得は減っています。
生活のしにくさは加速するばかりですね。
我々、よく頑張ってますよ。
この本では地方移住生活のメリデメ以外にも、ビッグイシュー誌のことについて触れられているのがよかったです。
さすがオンライン編集長。
いわゆるホームレスに限らず、自立生活を送れない人たちには、知的障害や教育の欠如がある。
虐待・貧困の書籍を読むと必ずそのことに触れられていますが、世間一般ではそうしたことが事実として受け止められていないように思います。
虐待・貧困の連鎖を防ぐ手段として、著者が推奨する「お金のかからないところで、つましく、のどかに暮らすことができる”地方生活”」が活用されるようになればいいですね…。
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