住宅の購入。
平均価格3,893万円(アットホーム調べ)だそうです。
一方で、購入価格「帯」はといいますと(リクルート調べ)、
・「3,500~4,000万円」(20.9%)
・「3,000~3,500万円」(19.1%)
・「4,000~4,500万円」(15.2%)
でした。
実際には額面通りで購入できるわけではありません。
諸経費のみならず、住宅ローンの金利というものがあるではないですか。
仮に3,893万円+諸経費の家に対して、3,000万円のローンを30年で組んだとしましょうか。
3,000万円のローンの総支払額は、ザクッと計算して3,620万円です。
はい、+620万円です。
なので、自分で苦労して住宅ローンを返す人と比べて、親がお金を持っていて住宅購入をドカンと援助してくれる家庭というのは、ものすごい家計が裕福になるはずなんですよ。
そういう人たちは「うちなんて貧乏だから」と言って、常に誤魔化そうとしてますけど。
3,893万円という平均金額をまるまる親に払ってもらうんではないとしても、もし親に金利ゼロローンで返していくなら、銀行様ローンと違って620万円は浮きます。
さて。
ベンツって、Bクラス(わりとコンパクトなやつ)なら360万円という車両本体価格です。
一方で、国民的大衆車である日産ノートだのマツダデミオだのの量販グレードが150万円くらいですから、ベンツBクラスは+210万円ってなところです。
んで。
新車の乗り換えサイクルって、最近は「9年」になってしまったので、新車を買ったら9年乗るとしましょうか。
(ちなみに2005年は乗り換えサイクル7年。
自動車が壊れにくくなったことが要因と言われていますが、我々が貧乏になったせいも少なからずありそう)
国産大衆車との差額を+210万円として、9年に一度買い替えるとしたならば。
3回で630万円。
おっと、住宅ローンの金利がなかったら、日産ノートではなく、毎回ベンツが買えているような事態になっていますね。
住宅ローンを払っている間のほとんど。(9年×3回=27年)
うん。つまり。
3,000万円を住宅ローンで借りなくていい人ってのは、利子だけでも、コンパクトカーといえど国産大衆車ではなく、ベンツのプレミアムなのに乗っていられるようなことになっておられるのですよ。
ただ、親ローンとか、親に家を買ってもらったとしても、そういう家庭は
「うちなんて貧乏だから」
と必ず言っています。
これ見よがしにベンツを転がしたりはしません。
じゃあ、そのベンツ分の豊かな経済力はどこに使われているのかというと…
それはドカンと旅行かもしれませんし、高額な月々の習い事かもしれませんし、投資かもしれません。
(旅行でいっても、620万円あったら、50万円規模の家族旅行が12回以上できますからね)
そう、「メルセデス・ベンツーーーーーッ!」ってな具合の目に見えるわかりやすさではないんですよ。
「ピケティーーーーッ!」って感じですね。(庄司智春がミキティを呼ぶように)
親に家を買ってもらうような家庭って、我々みたいに自分たちの給料でやりくり節約にあくせくしている家庭とは、このように違っているのです。
すごい資本力の差ですね。
だから、子どもの保育園とか学校とか、はたまた習い事等々の人付き合いにそういう人がいると、
「あのご家庭とは経済感覚が合わないな~」
ってなるのは、当然です。
いかんせん、「実質的にはずっとベンツに乗ってられるようなご家庭」なのですから。
私は自分の稼いだ収入で生きていくしかない平民労働者なので、同じく自分の稼いだ収入でやりくりしている庶民家庭の面々と話していたほうが、気が楽です。
駄菓子菓子、そういう気が楽な人たちとだけつるんでいればいいというわけにはいかないのが、「人付き合い」というものなのです。
中年になってまで親のスネかじって生きてる人たちと過ごさなきゃいけない「人付き合い時間」って、つらいものがあるでござるよ。
疲れる。とても疲れる。
そしてなんとなく察していただけると思いますが、そういう「ベンツ購入可能なママさん」というのは、話し好きでいろんなことに周囲を巻き込みたがるのですよ。
あっ、もしかしてこれがVERY妻の精神構造の例なのか!?!?!?
自分で稼いでベンツに乗れるようになった人たちの話だったら、聞いてて参考になることがいろいろあるんですけどねー…。
ベンツ転がしてるおっちゃんとか、ずっと買いたかった憧れの車をGETしたネーちゃんの話とか、実際おもしろいです。