新・日本の階級社会 (講談社現代新書)(橋本健二)って本で、
「富裕層は、格差なんて存在しないと思っていて、貧困層のために自分の所得が減らされるのはまっぴら御免」
「現在の政策も富裕層向けだから、貧困層の拡大は当然の結果」
という数字を見まして。
家庭内でもそうだよなー、って。
さらに、格差についての問題が取り上げられる場合って、必ず
「女性の貧困問題」
がより深刻ではないですか。
暗くなるね!
日本の富裕層と貧困層の関係を見ると、
ざっくりとした数字で、
富裕層の所得を(増税かなんかで)半分にすれば、
貧困層全員が救われるくらいのパワーバランスです。
人数でいうと、富裕層は少なくて、貧困層は多いんですけど、そういうことが可能。
富裕層って言っても、年収5千万も12億もいますから、億単位の人だけ狙い撃ちにしたってなんとかなるのかもしれません。
さてさて。
前述のとおり、
「富裕層は、格差なんて存在しないと思っていて、貧困層のために自分の所得が減らされるのはまっぴら御免」
って考え方は、家庭にも横行しています。
まあ、だいたいが収入少ないのは、圧倒的に女性。
(逆転家庭は少数なので、この場合置いておく)
先日の「女の稼ぎは90%家庭へ。一方、男は30~40%程度」にも書いたのですが、、、、
社会的背景で女性の収入が低かろうとなんだろうと、生活に十分な収入を得ている男が、貧困側に支出することを、ものすごく嫌っています。
うちもそう。
そういう時に男性諸君は、鼻息荒く自己責任論を展開しますよね。
「俺は努力しているから収入がある。
収入が低いのは努力をしていないからだ」
とかいうヤツね。
まー、あれは、多聞に嘘くさい。
全年齢平均でも、
フツーに生きた結果が
男は年収514万円
女は年収272万円
ですからねー。
ここでいう「男のフツー」よりも収入が高くてそれが努力の賜物だと自画自賛しているらいざ知らずなんですが、そーゆーわけでもない。
男の平均を、
男が稼いで、
それが嫁より多かったところで、
「俺は努力しているから収入がある(ドヤァ)」
いったいなんなんだ。
絶対値でヨメより年収が高くたって、男性の中でも特に優れているとは言えなんじゃないのかね??
たとえばヨメが正社員だったら、女性の平均年収に対する偏差値はものすごい高くなっているのだから、偏差値的にはヨメの方が努力していることにならんかね。
加えて言えば、正社員じゃなくとも、ヨメが働いている時点で、だいぶすごい。
君のオカーサンの世代ではごく一握りの女性しかなしえなかった偉業が、さまざまな努力の元に実現できているのですよ。
(オカーサン世代が暗黒時代だったとも言えますが…)
でも我々女性はそれを、「自分ひとりの努力の成果」ではなく、「先人たちの活動によって世の中が変化したのだ」と知っています。
なおかつ、今も世界は動いている。
私は、ワーママのみんなを本当にエライと思う。
だから、貧困と女性の問題には、共に立ち向かいたいと思うんですが…
世の中の野郎は、そういうことを全く考えていません。