件の高齢者による茅ヶ崎の交差点での事故。
世間の反応として印象的だったのは、こちら。
「茅ヶ崎なら別に車乗らなくても生きていけるじゃん…」
そうなんです。
そうなんですよ。
神奈川県茅ヶ崎市は、そこそこ栄えている街なのです。
自家用車がなくとも、代替手段があるんです。
タクシーだって、全然すぐ呼べる。
茅ヶ崎程度に栄えた町は、全国にありふれています。
それでも、
「膝が痛くてバス停まで歩けない」
「自家用車でないと面倒」
等々理由をつけて、世の高齢者は免許を返納しない。
安全な交通社会づくりが進まない。
よくさー、「家族が返納を勧める」ってあるじゃん?
あれって、まず、老親は子どもの言うことなんか聞かない。
さらにはこういう危険もあるんですよ。
【ニュース】
「家族から運転免許を返納するように言われて口論になった」
「家燃やして死のうと思った」放火容疑で83歳住人の男逮捕。愛知
今月11日、愛知県一宮市の工場が全焼した火事で、この工場に住む83歳の男が放火の疑いで逮捕されました。
自分の部屋のカセットガスストーブに布団をかけて燃え移らせ、自宅兼工場を全焼させた疑いが持たれています。
もうダメだよね。
この社会問題を、「家族の力で」とか言ってる場合じゃないですよ。
いつまでも「免許返納は家族の力で」なんて言ってると、「介護は家族の責任だ」とか「嫁が面倒見ろ」というくらいに、日本の将来を台無しにします。
私はこの高齢者の自動車事故問題、マーケティングでの解決策が展開されないかと期待しています。
マーケティング的に。
免許返納で金儲けができる企業があれば、
免許返納で新しい利益を生み出せる誰かがいれば、
いいんですよ。
これが「金になる」と認識されれば、広告代理店に金が流れ込んで、第一線のマーケターがプロモーションを展開します。
タクシー業界なんかは真っ先にそこで設けてほしいところなんですが、単独での期待ができません。
実際、クルマの利用も、自家用車を持たないでタクシーの方がお得なんですけどね。
すでにタクシー業界には、高齢者福祉のための「ジジババタクシーチケット」があるんですよ。
自治体ごとに。
でも、やってて世間がコレだぜ?
「行政のやることが、イマイチ」という例です。
タクシー会社は、そんなところ(行政)より、よその業界とコンビを組んで、やって欲しいです。
日本のジジババとのしがらみのなさそうな、外資系保険会社とかさ。
金のあるところといえば、製薬会社とかもさ。
たとえば、高齢者の喉から手が出るほどにヒットしそうな
「飲むだけで認知症が予防できる新薬」
なんかが出て、
「免許返納の証明をもって処方」
ってシロモノだったら、ボケと運転を秤にかけて、免許を返納する人間は増えますよね。
確実に。
しかもその新薬が結構いいお値段だったりすると、製薬会社は大喜びです。
うつ病のマーケティングなんて、大成功してるじゃないですか。
都会~茅ヶ崎市くらいまでなら、免許返納しちゃったほうが絶対にトク。
交通の便が本当にない地域だと返納を踏みとどまりたくなるかもしれませんけど、代替手段があるところなら、返納可能。
「ボケナインを飲んでるから、私はいつまでも元気!」と大竹しのぶがCMで微笑みかけ、
御年92歳のマハティール首相も先立って承認が下りているマレーシアでこれを飲んでいるという噂でも流れようもんなら、
免許返納の空前ヒット間違いなしです。
人間の心理として、
効果のほどはともかくとして、
「運転するよりもお得な何か」
がチラつけば、免許が必要だという気持ちは、押さえ込むことができるはずなのですよねー。
とりあえず、昨日もあの事故の話でもちきりだったので、みんなもアイデア出して欲しい。
↓そだね~ボタン(押していただけると励みになります)
PR