就職氷河期は、社会から虐待を受けていたに等しい
我々の世代。
うまくやり過ごせた者と、モロに氷河期たるあおりを受けてしまった者との、差が激しいと痛感しています。
消滅可能性自治体の話題から
「若者に支援を!」
「育児と仕事を両立できるように!」
等々、提言が出ています。
が。
「氷河期世代のおじさん・おばさんには、絶対に手をかけたくない」という厳しい空気で、いたたまれません。
大量の氷河期世代が老いていくことへの対策が弱すぎる
政策やそこへの提言は、基本「現在の高齢者」と「これからの若者のもの」ばかりです。
大量の氷河期世代が老いていくことへの対策が弱すぎて、めまいがします。
氷河期世代、もはや中高年ですよ?
一昔前なら、「氷河期の”若者”が」みたいな呼ばれ方をしていましたけど、いやいや、もう、ぜっんぜん若くないって。
長期にわたる雇用不安や低賃金に直面し、ガリゴリの格差の拡大になっているのは、中高年です。
キャリア形成だの出産・育児との両立支援だのいっている年齢バンドからは、もはや外れまくっています。
それにねー、
「リバイバル的に雇用創出する」といっていたものも、まったくもって成功しているという気配がありません。
新たな価値観の創造は、起きるだろうか?
私、不況下における断捨離とかシンプルライフという価値観の浸透が、実に見事だったと思うんですよ。
我々が自分たちの生活と精神衛生を守るために、ベストなトレンドであったのではないかと。
「捨てる!」技術しかり、人生がときめく片づけの魔法しかり。
今週のお題「名作」
駄菓子菓子。
大量の氷河期世代が老いるに伴い、断捨離やシンプルライフ志向を続けたとしても、もう何にもでてこないのです。
それこそ、乾いた雑巾をしぼり続けるようなもので。
そんなことしてたら、布が傷んでボロボロに破けるっちゅーの!
私達は、もう十分に頑張っていると思う……。
次にあるとしたら、それは我々の世代にマッチした「地域コミュニティ」なのかな、と思います。
人付き合いの苦手な現代人における、新しいコミュニティの姿。
残念ながら、これは政策に期待していてもなんにも出てきません。
自分たちで考えなければ。