「ヤングケアラー」の定義は、「本来大人が担うと想定されているような 家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」。
「ヤングケアラーという社会問題に取り組もう!」
という弁があちこちから聞こえる今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか?
あのですね。
ヤングケアラーって、「高齢者介護」や「障害児きょうだい介護」の話じゃないんですって。
下のきょうだいの世話を大人の代わりにすること、それは「ヤングケアラー」に該当するのでした。
ショックですよねー。
私はショックですよ。
私も友も、また別の友も、あの子もこの子も、ヤングケアラーだったということです。
つまるところ、下にきょうだいのいる長女は実質的に、ALL、ヤングケアラー。
下の子の世話をせずに存在できる長女なんて、いませんよ。
昭和時代に親やってた人たちって、長女に下の子の育児を丸投げしてくるケースが多くありませんでしたか?
歳がいくつか離れていれば、ここぞとばかりに。
うちの親はハイパーネグレクター…というか、人間的にかなりダメな人だったので、当然、下の子の世話は丸投げです。
私は弟とが5歳違いだったこともあり、延々と世話していましたね…。
とはいっても私は2人きょうだいでしたので、まだマシ。
3人きょうだいの長女などは、もっと過酷な境遇に陥っていました。
「ヤングケアラー!?そんなのダメよ!」という社会になって「よかった」と思う反面…
社会的にヤングケアラーにしちゃいけないということになって、
長女が下の子の世話から脱出できたとして、
超絶便利な無償労働人材(=長女)を使えなくなった親はどうするのか?
青少年をヤングケアラーにしてはいけないという風潮は、良いことだとは思うのですが…
世の中には、「本来大人が担うと想定されているような 家事や家族の世話」というタスクをこなせない大人がいるんですよ。
大人のくせに、やらなきゃいけないことができない人。
いますでしょう?
世間に「家事育児ができない大人」をいちはやく助けるような仕組みはナイですよね。
しわ寄せは、当然、長女に行きますね。
あー、どうしようもない。
私の子どもは幸いにして双子なので、長女・次女という続柄はあっても、一般的なきょうだいとしては扱わなくて済みます。
彼女たちは、同等。
今後も、完全に同等の生物として、育成していく所存です。
そして、こういう話題には地域性もありますよね。
「長女は家事・育児に使える奴隷」という感覚の残る土地には、住みたくないところです。
今週のお題「好きな街」
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