働き方改革の中で、裁量労働制の拡大が物議を醸しだしておりましたが…
職種やポジションによっては、すでに
「裁量労働制、やってるよ/やってたことあるよ」
という人もいますよね。
今は一般労働者のほとんどに関係ないという具合なので、やってない人という人が多数。
裁量労働制って、簡単に言うと、
「毎月あらかじめ給料に固定の残業代を上乗せしておいて、実際に何時間残業したかに関わらず、その金額が支払われる」
という仕組みです。
似ているものでいうと、居酒屋のコースに追加して頼める「飲み放題プラン」ですかね。
んで、その裁量労働制。
うちの会社でも、やってた部署がありました。
今はやってませんね。
あんまりいい話は聞きませんでした。
「名ばかり管理職」とかもね。
世間では、裁量労働制が
・給料定額の使わされ放題プラン
・少ない残業代でたっぷり働かされて結局損するもの
等々といわれております。
それはそうですね。
仮にみなし残業が「1日1時間」で、実際にそれ以上の残業を毎日させることができるのであれば、使用者が大喜びの使い放題プランになります。
駄菓子菓子。
私が直接聞いた「裁量労働制をやった人」からの評判の悪さって、一番はそこじゃないんですよ。
いろんな人に言われたけど、
「「裁量労働制をやると、仕事してないやつばっかり給料をもらってることになる!!」」
のが、一番納得いかないことだそうで。
具体例を挙げると…
1.もともと残業をしない人まで裁量労働の手当がついて、
残業ゼロなのに給料アップ。
2.暇な部署と忙しい部署で、明らかに労働量が違う。
っていう声が、多かったです。
ちなみに、裁量労働制が廃止されたり、異動で裁量労働制じゃない職に変わったりすると、真っ先に1番目の例の人たちから苦情が出るそーでーす。
つーか、出てましたァーッ。
1番目の例の中には、すごい人もいましたよ。
フレックスとの組み合わせで、
朝7時から会社に来て趣味のネットサーフィン。
9時から仕事をしているフリをして、
夕方16時にはしっかり退勤。
うは。
裁量労働って以前に、労働してないじゃん(笑)。
しかしながら、実際に不均衡が起こるわけですよ。
我々ワーキングマザーとか、真っ先にこの不均衡を生み出すと思わん?
「1.もともと残業をしない人まで裁量労働の手当がついて、
残業ゼロなのに給料アップ。」
とか、ワーキングマザーなら高確率で合致してしまうんじゃないでしょうか?
そうするとワーママ…ていうかオバさん連中には口が悪く傲慢な人往々にしていますから、
「そんなに言うならあなたたちも帰ればいいじゃない」
などと、普段助けてくれている人たちの神経を逆なでするような発言が出てくることも、容易に想像がつきます。
私は隣の席の独身社員が残業しているのは、至らぬワーキングマザー<<俺ら>>に要因があると思っていますよ…。
大いに責任を感じておりますよ…。
すでにそんな状態だから、よしんば裁量労働制が我々ワーキングマザーに導入されたら?
我々ワーキングマザーはけっこうな給料泥棒になるわけです。
その仕事しない分の業務は、裁量労働制でテーガクプランに組み込まれつつも他のスタッフが、やらなきゃいけないんですよ!
割を食う人へのしわ寄せ感が、インド大陸がユーラシア大陸に衝突してできたチョモランマ級。
戦争が起こるよ。
いやいや、ほんとに。
…ということもあって、個人的には裁量労働制の導入は、やめたほうがいいんじゃないかと思います。
ワーキングマザーって、こんな状況を生み出してしまうとわかりきってますから、これから働きたい人たちが雇ってもらえなくなる可能性も大。
少子化がガンガンに進んじゃうよ。
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