妊娠中の女性労働者には配慮しなくてはならない
残業しないとか、時差通勤や時短勤務を認めるというのは以前からよく聞いていたのですが、今回ビックリな内容がありまして。
「納期に追われない仕事がいい」という要望も出せるのですと。
うへえー、これは知りませんでした。
ちなみにソースは読売新聞(2023.5.29)。
「あんしんゼミ」という連載コーナーで、「はたらく妊婦への配慮」として載っていました。
納期に追われない仕事など、存在しない
私の知る限りでは、「納期に追われない仕事」というものが、職場にまったく存在しないのではないかと。
逆に、「納期に追われない職種って何があるんだろう?」と、考え込むほどです。
もちろん、あればいいんですよ、あれば。
妊婦と胎児の健康のためには、「納期に追われない仕事がいい」 → 「そういう仕事がないなら休業」というカードがあってしかるべき。
ただ、私には「納期に追われない仕事がいい」と言えるような環境はありませんでした。
妊娠中の体調は個人差が激しすぎて、健康状態底辺の人間には会社が辛すぎる
自分の知る数々のケースを振り返ってみても、妊娠中の体調・母子の健康状態というものは、とにかく個人差が激しいです。
切迫流産と切迫早産のコンビネーションで生ける屍になっている母体もあれば、つわりもなくパワフルで健康すぎる母体も。
私は切迫流産・つわり・切迫早産どれもキツかったです。
(挙げ句、出産で死にかけた)
プレイリストに用意しといた胎教とかヒーリングミュージックなんて、やってる場合じゃなかったですね。
今週のお題「わたしのプレイリスト」
不幸中の幸いの不幸なことに、当時の職場には切迫妊婦が多かった
切迫流産って、全妊娠の15%程度らしいんです。
駄菓子菓子。
以前の職場では妊婦の切迫人数がどう考えても15%じゃきかないくらいいたので、周囲も「無理させると、胎児、死ぬ。ヤヴァイ」と考えていてくれてはいたようです。
だからといって仕事はなくなりませんし、常時クッッソ忙しかったですけど。
(切迫の妊婦が多いというのは、職場に問題があるような気がしますね……)
これ、よその健康妊婦さんばっかりの会社だったりしたら、
「あいつ妊娠をタテになにサボってんの?」
といちゃもんを付けられる事態になっているんじゃないでしょうか。
少子化の超低空飛行で「出産、出産して!」という論も強くなりそうなんですが…
妊娠中の仕事休めないヤバさとか、
仕事し過ぎストレスがきっかけになる切迫とか、
なんとかして欲しいと思います。
私め、「産後は忙しすぎて記憶がない」で済ませられましたけど、妊娠中が最も恐怖に支配されていましたよ…。
少子化対策として、いっそ産前休業を長くして、
「妊娠したら、原則休業。
超元気な妊婦だけが仕事をする。」
という社会でも、いいと思います。