今シーズンは、早い時期から学級閉鎖の話題が出ていますが……
「学校に行けなくなる」で思い出すのが、新型コロナによる緊急事態宣言での小学校の臨時休業です。
あのとき、小学校休業等対応助成金(休業給付金)というものがあったのを覚えてらっしゃいますか?
当時は、「学校がやっていないから、仕事をしながら家で小学1年生を見なくちゃいけない!」というストレスが半端なかったです。
駄菓子菓子。
そのとき、勤め先からは「小学校休業等対応助成金が出るので、適用する」というアナウンスがあったのです。
私は金銭的なことよりも、
「学校休業という非常事態、仕事も休まざるを得ないだろう」
ということが認められて、ありがたいと感じました。
(業務が回るかどうかはまったく別問題なのですが)
なぜ職場ですんなりと適用されたのかというと、大きい会社の子会社だったからです。
さまざまなルールが、右にならえのコピー&ペースト。
単独であの規模の会社だったら、コロナの小学校休業対応など「なきもの」として握りつぶされていてもおかしくありませんでした。
休業給付金を認めなかった職場
実際にこの制度、「職場が認めてくれなかった」という事例がかなりあったのだと、後年になって思い知りました。
例えばこの「年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 [ 小林美希 ]」という本には、雇用主に休業対応助成金について掛け合っても「認められなかった」というケースが何件も出てきます。
当然、金銭的にも立場的にも追い詰められ、困窮ですよ。
いまだって、子どもがインフルエンザになると、一週間登校禁止
インフルエンザの登校禁止期間は、長いんですよね。
きょうだい2人で下手したら2週間、3人なら3週間。
十分に有り得る話です。
インフルエンザに限ったことではなく、現代日本の労働環境には「子供(や老親)の看病」が考慮されていませんので、非常にまずい状況に立たされ続けます。
十年前からなにか改善されたかというと、そういう実感はありません。
子育て支援に異次元取り組みとか言ってましたけど、煮え湯を飲まされるだけなのが目に見えます。
今週のお題「最近飲んでいるもの」
コロナの小学校休業等対応助成金すらマトモに使わせない職場が、インフルエンザ等の病気を考慮してくれるとは、とても思えませんし。
そういう職場のえらい人たちは、育児も親介護も、妻や女きょうだいに押し付けているのだろうと思います。