大量の着物が廃棄処分されている
着物って、「ステキ」と思われているにもかかわらず、大量に廃棄処分されておるのです。
古物のオークション会場に出てきた着物の量に対して、買い手がとても少ない。
なので、どんどん捨てられています。
勿体ないように思えますが、いまの日本の現状を鑑みれば仕方がありません。
あっても着る人がいないのでござる。
基本的に文化とか伝統というものは、運用が面倒くさいものなのです。
タイムイズマネーの価値観の変化には、洋服がピッタリ。
着物を着用する機会がないどころか、着物を着ようという気になる人が絶滅危惧種です。
毎日たたむ瞬間も洋服に比べて手間がかかりますし、洗濯という洋服なら超簡単な洗濯という手入れも超絶大変です。
売れる数が少ないもんで、現代では製造コストがめちゃんこ高く、もう滅びてしまいそうです。
でも私は蚕の吐き出した糸から作る「絹」という布、有効活用したいんだ
着物が有効活用されずに捨てられてしまっているのは勿体ないことですが……
私も平均して週1回くらいしか着ないので、あんまり着物文化に貢献できていません。
年に1回しか着ていなかった頃の50倍は頑張っていますけれど、うーん、まだまだ足りない。
着物で「正絹」といわれている素材のものが一番好きです。
蚕がムワーと吐いた、あの繭の絹糸で作った着物。
羊のウールと違って、彼ら、一生をかけて絞り出したものなので、大変な労力。
優れた素材であり、たいへんに美しいものなので、
価値ある素材を有効活用するためには、多少の魔改造も
ということで、いろんな方に着物に興味を持ってもらいたい月曜日です。
着物は「これだ!」という色柄と出会ったら、多少小さくでも買ってしまうことをおすすめします。
魔改造【二部式化】という手段がありますゆえ。
二部式化 → ワンピースをセパレートにすること
私が容赦なく着物を二部式化するのには、楽に着られる以外にも、身長のこともありまして(背が高い・169cm)布が足りないのです。
女性の着物というのは通常、左の略図のように着用します。
着たことのない人にはなんのこっちゃわからない図でありますな……。
こいつをぶった切ると、赤の点線部分が必要ない構造になります。
youtubeで「着物 二部式に」と検索すると、作り方が何種類もでてきますので、詳しくはそちらをご参照ください!
図解が下手なので、私にはこれ以上は厳しゅうございます。