先日もチラッと書きました「老人の学びなおしに5000億円」の話。
正確には、”出産・育児で退職した女性や定年退職した高齢者らがビジネスの技能を磨く「リカレント(学び直し)教育」推進のため、2019年度以降に約5000億円を投入”、ですが。
一説では国立大学がタダにできるほどのインパクトがあるといわれております。
そりゃそうだな。
5000億円って、たとえば500万円×10万人だもんな。 国立大学29年度入学定員が95,693人だそうだから、まるまる1年度分の入学制には大学をタダで卒業させることができるくらいの金額ですね。
(授業料の加重平均は不明)
とはいえ、5000億円を投入プランがいまいちよくわからないので、何年計画でどんなことをしていくのか詳細がわかりません。
しかしながら、「やっぱり効率よくないバラマキになるんじゃない?」という予想はしてしまいますね(笑)。
学びなおしたいなら、通信制の大学でも行きゃあいいじゃん。
チョーおすすめ。
行きゃあいいじゃん、ていうか、積極的にこれを推進してほしい。
今時点でも、意欲のある老若男女が通信制大学で学んでいるのですよ。
んでさ、”出産・育児で退職した女性や定年退職した高齢者らがビジネスの技能を磨く”って目的なら、ちゃんと稼ぎを出して欲しいわけですよ。
出産・育児で退職した女性の場合は、いよいよ再就職!ってときに役立つのは自明なんですが、定年退職した高齢者らってどうなの?
生涯教育のつもりでプラプラされても、再就職先でビバ鼻つまみ者になっても、困るんですけど。 (世話するの俺ら)
大学進学率って、つい最近まで50%だと思ってたんだけど、すでに60%なんですってね。
(その後、さらに院に進む人もいるけど、まずは「大学に入る」の時の数字)
この国では、そんな60%の大学進学率を支えるために、各家庭で各家庭の努力による資金繰りが行われております。
…っていうと、猫も杓子もさすがに大学行きすぎじゃね?って気はします。ハイ。
偉い人が新聞の1面で言ってました。
「大学で勉学に励みたいという意欲を持った進学者は、限られている。
皆行くからという周りの空気に流されて、なんとなく進学する人がいかほど多いことか」
と。(どこの誰の話だか、忘れた。すまん)
あー、たしかにそうだわ。
うんうん。
もしも現代日本の大学進学が「ガチで勉強したい勢」のみで、「なんとなく」・「空気」・「親の強制」がシャットアウトされたら?
多くの家計が助かるし、世の中がもっとシンプルになるんじゃなかろうか。
18歳から社会人になって、プロフェッショナル(その筋の職人)として働くというのは、ヨーロッパのいい例です。
高齢出産問題も、ちょっとはマシになるんじゃないでしょうか。
同時に、肥大化した大学には、今後、「老人介護施設や保育所などが敷地内に入る」という選択肢もあるようですね。
それで大学進学率が下がるわけではないですが。
でも、
「子どもにいい教育を受けさせたい」
「大学に行きたいと言い出した時に、親の金銭的な理由であきらめさせたくない」
と、思ってしまうのが、多くの親ですな…………。
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