今週のお題「ゾッとした話」
88歳の親がロールパンを喉につまらせて死んだとき、施設を訴えるだろうか?
しばらく前から気になっていた事件に、判決が出ました。
特別養護老人ホームに入所している88歳の男性が、パンを喉に詰まらせてお亡くなりになったんですけどね……
名古屋地裁から、特養側に2,490万円という巨額の賠償命令が出たのですよ。
真っ先に「モンスタークレーマー?」って疑惑がわきませんか?
詳細の経緯はわかりませんが、憶測は色々と
訴えた側の方は、高齢者福祉について、ものすごく熱い何かをお持ちなのかもしれません。
老親に対して、我々一般ピーポーの親への愛情とは、次元が違うのかもしれません。
特養側の「態度が悪かった」という、気持ちの問題で訴訟を起こしたのかもしれません。
駄菓子菓子。
親だったら「ああ、そうですか」で済んでも、子どもだったらどうかなっちゃうかも
この事件を新聞で読んでも、
「いや、88歳の高齢者に対して、どこまで生を求めてるの?」
と批判的に見てしまいます。
私の父親は70ちょいで鬼籍に入りましたが、よしんば死因がロールパンナでも「しょうがなかったですよ」で済ませましたよ、確実に。
親だったら、そう。
でも、もしも、子どもの話だったら?
if.当事者が3才児だったら。
小さい子が絡むと、老人への感覚とは違う気持ちがグワーーッと現れて、一気に誰でも訴訟へと発展してしまう可能性があるんじゃないかと思いました。
そいでもって私は、それをモンスタークレーマーとは言いにくいです。
「88歳」と「ロールパンデビューしたてほやほやのチビッコ」って、人間としての能力はドッコイドッコイな気がするんですけどね……。
人の命は平等なはずなのですが、子どもになってくると安全や幸福を願う気持ちがぶっちぎりに勝ってきます。
今回の裁判官は、「人の命は平等」ということを重く見ていて、あくまで法の下で冷静な判断をしたのではないかと。
世論は「だって88歳でしょ……」って感じですけど、それと法律は別なのです。
でも、特養への巨額賠償には、ガッカリめに驚きました。