サボりぐせのある同僚は是か非か
昨年終盤に、「サボりぐせのある同僚」という事例を2つほど拝見しまして。
一つは、人生案内の投書。
「仕事がまだまだ残っているのに、スマホで動画を見てサボっている職場先輩」という内容。
私は「そういうサボりぐせのある人と一緒に働くのは嫌だなあ」派です。
ていうか、みんな嫌なんじゃないの?
……と思ったら、違うのですよ。
上司に報告して対処を求めたところ、当人にお咎めなしどころか、報告者が嫌味を言われる
就業時間中に「スマホ動画を見てサボる」、私はどこのお店でもNGだと思っていました。
よしんば上司や店長が「お咎めなし」という判断をしたとしても、第三者から見れば「それはよくないんじゃない?」という結果になるかと……。
駄菓子菓子。
世の中には、
「仕事をサボってスマホ動画が見れない?
そんな職場はギスギスしすぎていて、雰囲気が悪いよ!
そんなことを嫌だと思うキミの心が狭いよ!」
という考え方をする第三者もいるのです。
ぎゃふん。
これは労働システムを根底から覆す事態なのでは。
給料ドロボーを推進しているコンサルタントがいる
「女子とお金のリアル」という本もひどかった。
読者に向けて、「サボったって他の人と給料は変わらないんだから、会社に行っても、働かなくていい」と推奨するのです。
これは「ズルをして自分だけ得をする」という、信義則に反するどころか、不正行為なので、ダメですよね……。
人によって得手不得手やスキルレベルの違いはあって当然。
その中で、抜きん出て優秀な人がいて、普通の人もいて、ちょっとパフォーマンスが出せない人もいて、と、組織内でバランスをとりながらみんなやっていくわけで。
そこに「ズルくサボって、給料ドロボーをする」なんて人を、放り込まないで欲しい。
サボりを嫌だと思うほうが、心が狭い悪者なのか?
だいたい、「スマホで動画見てサボってる同僚がいて嫌な気持ちになる」という時点で、周囲はだいぶその人のせいで割りを食っている状態なのだと察せられます。
「あの人また動画見てサボってる」という時点で、それはもう氷山の一角に過ぎません。
その一瞬、たまたま動画を見ていただけだと思いますか?
んなわけないでしょう!
就業時間真っ最中にさんざん遊んでて、〆切に間に合わなくなって、
「これできない。やって」
と言ってくる人、実在しますもん。
会社って基本的に、いろんな仕事をみんなで処理していかなきゃならない。
まっとうにやってたって、どうしても誰かから溢れて、チームワークでカバーします。
そんなところへ「サボる人」という要因が出てきて、これまたメンバーたちが奔走することになるのですから……
やっぱり「嫌だな」は正常な感覚だと思います。
今年はそういう直感的なものも、軽視せずにいきたいです。
今週のお題「2024年にやりたいこと」