一度だけ、正月に父が着物姿だったことがある
今は亡き父が、一度だけ着物を身につけているのを見たことがあります。
羽織付きのアンサンブルでした。
ある元旦に、ねぼけまなこでノコノコ起床したところ、なぜか父が着物姿でして。
「正月なんだからシャキッとしろ」
的なことを言われ、
「急に何を言ってるんだ……」
と、理不尽さに呆れました。
元旦にシャキッとする文化、そもそも我が家になかったじゃん……
ある日ある年、突然なる一方的「正月だからシャキッと」宣言。
幼心に、着物を召すことへの父の勝手なるテンションの高まり具合が伺えました。
先日、これが結城紬の反物から仕立てたもの(多分父にとっては一生モノ)であったと知りましたが、マジで一度しか見たことがありません。
素材的に普段から着てもいいモノだったのだから、もっと着たらよかったじゃんか。
今週のお題「一生モノ」
↑我が家はこういうシャッキリ家族ではない
リサイクル着物あさりでGETした本藍の小紋が、三越のお仕立てだった
私は在宅ワークであることを利用して、普段着として着物を羽織っています。
(冒涜的に)
だって、ユニクロのトップス1枚よりも、安くて素敵なんですもの……。
先日購入した小紋は、おののくくらいに高品質な三越百貨店の呉服コーナー製でしたが、リサイクル品なので1,950円。
これ、リサイクル着物界隈ではよくある話です。
よく「上から下まで、リサイクル着物なら1万円で」とか聞きません?
誰かの一生モノだった訪問着や大島紬なんかが、ザックザックと安値で埋もれているんですよ。
実際に1万円かというと、私はもっと安いのですが。
(着物の下は普通の服やブーツのため、小物類が必要ない)
たとえば、デニム着物や 選べる着物セットなども素敵ですが、リサイクル市場を探すと「フオオオオーッ」という出会いがあるのですッ。
アップサイクル歓迎な方は、アイディーネットや、Kimono-Shineiなどで探してくださいね〜!