すっごく驚いたことがあります。
新聞記事の医療連載に、不妊治療についての男性インタビューがありました。
この旦那さんは無精子症だったのですが、「不妊の原因がない妻に負担をかけてしまった」とおっしゃってるんですよ。
な、なんて謙虚な心を持った方なんだ!
私も不妊治療をしていましたが、人によってこうも考え方が違うのだなと、あらためて驚かされました。
大抵の夫は、不妊治療中にクソ野郎っぷりを発揮するものです。(当社調べ)
我々夫婦の場合、検査の結果、夫のスコアが自然妊娠には絶望的だったんですけどね。
この新聞記事の旦那さんみたいに謙虚な心で接してもらったりしたこと、ないんですよ。一切。
もっというと、私がブチキレるまで、不妊治療の二人分の治療費すら「全額私のポケットマネー」で負担してましたし。
お断りしておきますと、私が勝手に子どもが欲しいと言っていたわけではなく、夫も子どもをちゃんと望んでおりました。
で、不妊治療をやっていると共通の話題で女性同士盛り上がったりするんですが…
私の記憶が確かなら、冒頭の新聞記事のような謙虚な旦那さんは、いませんでした。
金を妻だけに出させるというのもそうですが、「俺は悪くない」とキレる、ふてくされる、協力しない、めんどくさいと駄々をこねる、病院の日をサボる、逃げる、等々、等々、不誠実のオンパレード。
不妊治療というものは、夫のスコアに問題があったとしても、負担が大きいのはブッチギリで妻側なんですよ。
無精子症で手術くらいになってくると違うのかもしれませんが、「男性のスコアが悪くて自然妊娠は難しい」レベルなら、ブッチギリで妻が大変な思いをします。
採取したものを持っていくのも妻。その後の診察も人工授精も注射打たれるのも採卵も、なにもかもがブッチギリで妻の負担大。
それなのにコレじゃい。
こういうことは「夫婦の問題だから、外野が介入すべきではない事項だ」と言われがちなんですが、そうじゃないと思うんですよね。
だって、立派なモラルハラスメントじゃん。人として間違ってるもん。