パートやアルバイトに出て、
1日6時間労働・週休2日・長期休暇付で年収300万円とか、
1日8時間・週休3日・長期休暇付で年収320万円とか、
もらいたい人はたくさんいるけど絶対無理な国。それが日本。
サラリーマンの平均年収をザクッと400万円として計算しました。
それで、
6時間×5日労働なら年収300万円
8時間×4日労働なら年収320万円
というのが、単純に時間で削った金額です。
実際には、1人の労働者がより多く働いたほうが効率が良くなりますので、ビッタリ時間で割ったとおりの収入が得られるものではないのですが。
(1人の労働者がより多く働くことの効率については、働き方見直しで残業ゼロを実現するとしたら?のベースとなる賃金にも影響ありますね)
なお、育児時短制度を利用して働いている人だと、「6時間×5日労働なら年収300万円」の図式も一応実現します。
非正規なら、6時間×5日労働で年収150万円獲得しているとしたらかなり頑張っているほう。
まー、ざっくり、半分以下です。
正社員じゃない人が、正社員の時短ワーママに対して辛辣な毒を吐く理由としては、十分ですね。
時短に限らず、非正規という立場の人たちが「くびり殺したくなるような年収」と怨みの言葉を発する理由としても、十分です。
なんだかんだで、正社員だったら時短だろうがなんだろうが、ボーナスもらえるんですよ。
ボーナスが存在する企業だったら。
このボーナスという存在は、月給で話すと賃金の話題から外れがちです。
月給だけで言うなら、勤めて数年しかたっていない社員なんかよりも、派遣で来ているお姉さんのほうが高給取りという現象にもなりえます。
我々労働者は、月1回の給与振込なもので、ついつい月給ベースで話をしてしまいますが、それだと経済格差は計れません。
年収で考えるほうが、骨身にしみます。
だって、「バイトの月給16万円」って数字だけ言われたら、けっこうもらってる感じになっちゃいません?
なお、先進ヨーロッパ諸国では、日本ほどの正規・非正規の給与格差はありません。
なので、日本も「方針転換しよう!」というようなことを言っています。
【更新】パートタイムの賃金の国際比較をグラフ化してみる - ガベージニュース
駄菓子菓子、来年からいきなり「パートに出て1日6時間労働・週休2日・長期休暇付で年収300万円」が実現するなんてことは絶対にないと言い切れてしまうので、すぐに生活が楽になるようなことは、ありません。
フー。
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